スキルアップ研修 PART1
これまでテーマごとに事業所内での研修や外部研修など数多く参加してきましたが、
今一度支援の質の向上のため、全7回計12時間にわたる従業員のスキルアップ研修プロジェクトを始動させました!
スキルアップ研修を担当するのは、かるみあの心理担当職員2名(いずれも臨床発達心理士)です。
第1回目の今回のテーマは、①“困難さ”とはどこにあるのか? ②子どもの権利条約を追及する ③改めて考える環境作りのポイント ④改めて考えるお子さんに合わせた“褒め方”のポイント の4つのテーマについてでした。
概要の説明後、4つのテーマに関して、事例検討をし、最後に確認テストを行いました。
概要説明の様子です。
事例検討の様子です。
具体的にイメージして頂くために今回取り扱った事例を一つ紹介します。
====================================================================
通常学級に在籍しているB君(小4)は運動が苦手です。身体を動かすどんな活動のときにも部屋の隅にいて活動に参加し
ようとしません。しかし、この日は珍しくサーキットの活動に取り組むことができました。
「B君すごいね!やればできるじゃん!」
職員のこの一言がきっかけでB君は活動をやめてしまいました。
Q.B君が活動に参加しなくなった原因はどこにあると思いますか。また、B君に活動を続けてもらうためにはどんな方法があると思いますか。
====================================================================
腕も組みたくなる良い事例でした。ただ、しっかりと考え全員適切な支援方針にたどり着いていました。
答えに関して詳しくは書きませんが、そもそもこれまで参加できなかった理由をB君のせいにしてしまっている発言なのが
問題ですね。B君は参加しなかったのではなく出来なかったと捉え、活動内容や環境に問題があるのではという視点が重要でした。
まとめには確認テストも行いました。
感覚ではなく、理論に基づいた確実な知識をもって今後も質の高い支援を目指していきます。
次回は10月に実施予定です。